BMI(体格指数)とは
BMI(Body Mass Index、体格指数)は、身長と体重から算出する肥満度の国際的な指標です。日本では日本肥満学会が定める判定基準が広く使われており、特定健診(メタボ健診)でも活用されます。計算式はシンプルで、性別を問わず大人に適用できます。
日本肥満学会のBMI判定基準
日本肥満学会は WHO 基準より細かい区分を採用しています。日本人は欧米人に比べて、低めの BMI でも生活習慣病になりやすい傾向があるためです。
| BMI | 判定(日本肥満学会) | WHO基準 |
|---|---|---|
| 18.5 未満 | 低体重 | Underweight |
| 18.5〜25 未満 | 普通体重 | Normal range |
| 25〜30 未満 | 肥満(1度) | Pre-obese |
| 30〜35 未満 | 肥満(2度) | Obese class I |
| 35〜40 未満 | 肥満(3度) | Obese class II |
| 40 以上 | 肥満(4度) | Obese class III |
出典: 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン」
年齢別の目標BMI(厚生労働省)
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病の予防を目的に、年齢階層別の目標 BMI が示されています。同じ「普通体重」の中でも、高齢者はやや高めが推奨されます(低体重による筋肉量減少・フレイル予防のため)。
| 年齢 | 目標とするBMI |
|---|---|
| 18〜49歳 | 18.5〜24.9 |
| 50〜64歳 | 20.0〜24.9 |
| 65歳以上 | 21.5〜24.9 |
標準体重・美容体重・モデル体重
BMI 22 が統計的に最も生活習慣病になりにくいとされる「標準体重」です。美容業界やモデル業界では、より低い BMI が目安にされることもありますが、健康面では BMI 18.5 を下回らないことが推奨されます。
- 標準体重: 22 ×(身長 m)² — 最も健康的とされる体重
- 美容体重: 20 ×(身長 m)² — 見た目重視・健康範囲内
- モデル体重: 18 ×(身長 m)² — 痩せすぎ寸前の領域
BMIと健康リスク
BMI が 25 以上の「肥満」では、以下のような疾患のリスクが高まります(日本肥満学会の肥満症診断基準より抜粋)。
- 2型糖尿病・耐糖能異常
- 脂質異常症(高 LDL コレステロール、低 HDL、高中性脂肪)
- 高血圧
- 高尿酸血症・痛風
- 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
- 脳梗塞
- 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
- 月経異常・妊娠合併症
- 睡眠時無呼吸症候群
- 変形性関節症(特に膝・腰)
一方、BMI が 18.5 未満の「低体重」も、骨粗しょう症・免疫低下・筋肉量減少(サルコペニア)・月経不順などのリスクがあります。
BMIだけでは判断できないこと
BMI は身長と体重だけの指標であり、体組成(筋肉量・脂肪量)の違いまでは判定できません。次のような場合は、BMI 単独での判定は不正確になります。
- 筋肉量の多い人(アスリート・筋トレ習慣のある人)— BMI が高くても体脂肪率は低い
- 高齢者 — 身長が低下している場合、BMI が見かけ上高くなる
- 妊娠中・授乳中の女性
- 子供・成長期の青少年(成長曲線で別途評価が必要)
- 内臓脂肪型肥満(隠れ肥満)— BMI 普通でもウエスト周囲径が基準を超えると注意
より精密な判定には、体脂肪率・ウエスト周囲径・腹部 CT による内臓脂肪面積測定などが用いられます。日本のメタボリック症候群の診断基準では、ウエスト周囲径が 男性 85cm 以上 / 女性 90cm 以上 が必須項目です。
減量の目安と方法
肥満症の治療では、まず現在の体重から3〜10%の減量が目標とされます。例えば体重 80kg なら 2.4〜8kg の減量で、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの改善が期待できます。
- 急激なダイエットは避け、半年で 5% 程度のゆるやかな減量を目指す
- 1日の摂取カロリーを 200〜300kcal 減らす(食事制限)
- 有酸素運動を週 150 分以上(厚労省推奨)
- 筋トレを週 2 回以上(基礎代謝の維持・向上)
- 体重・食事の記録(レコーディングダイエット)
よくある質問(FAQ)
Q. BMIは何歳から使えますか?
成人(18歳以上)が対象です。子供は成長曲線・カウプ指数・ローレル指数などが用いられます。
Q. 男女で基準は違いますか?
BMI の判定区分は男女共通です。ただし体脂肪率の標準値は男女で異なり、女性の方が高めが正常とされます。
Q. メタボ健診のBMI基準は?
特定健診では BMI 25 以上または腹囲(男性85cm、女性90cm以上)が、保健指導の目安となります。
Q. 計算結果はどこに保存されますか?
本アプリは入力データをあなたの端末(ブラウザ localStorage)にのみ保存し、サーバーへ送信することはありません。アプリを閉じても次回開いた時に値が復元されます。
参考情報
- 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」
- 世界保健機関(WHO)BMI Classification
⚠ 医療情報に関する注意
本ページの情報は一般的な健康知識として提供されるもので、診断や治療の代替にはなりません。具体的な健康判断は、医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。